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はじめに
登山ウェアってなに?
登山ウェアって普段の洋服と何が違うの?登山は普段着じゃだめなの?
そんな悩める初心者さんのためにわかりやすく解説していきます。
快適な登山のためのウェア選び
登山ウェアとは、山を快適に登るための服です。
登山ではたくさん歩くので冬でも汗をかきます。
汗をかいてウェアが濡れたままだと気持ちが悪いだけでなく、汗冷えを起こしてしまい低体温症になる可能性もあります。登山ウェアはそういったリスクを軽減させるため、吸汗速乾性に優れたものがたくさんあります。
いつも通りの服で山を登ってはいけないわけではなく、登山中のストレスやリスクを減らしてくれるので登山ウェアを着用することをオススメします!初めからすべてを揃えるのは難しいと思いますので、少しづつ快適なウェアを揃えていきましょう!
私も最初は代用品で登山をしていました。実際に失敗したものもあります。夏だし暑いからと速乾冷感インナーを着て登山をしたところ汗冷えしてしまい震えながら下山をしたことがあります。よかれと思って選んだのですが、冷感は登山には不要でした。体温があっという間に奪われてしまったようです。
低体温症のリスクを減らすウェア選び
低体温症とは・・・
体内の内部の体温(深部体温)が35℃以下になった状態のことです。
軽度・中度・高度と段階があり高度になるほど深部体温は低くなります。
低体温症になると体の様々な機能が低下します。まずは震えがみられ、血液の循環が悪くなり意識の低下を生じます。こうなると自分で体温を上げることができなくなり最悪の場合、命を落とすこともあります。
低体温症とは上記のように非常に危険な状態です。登山中も汗冷えなど体温の調節がうまくできなくなった場合にも起こりうることです。よく山岳事故で低体温症を耳にしますが、遭難をせずとも低体温症になってしまうこともあります。自分がどのような体質なのかもよく理解してウェアを備えておきましょう。
私の場合はすごく汗をかくのに体温調節が得意ではなく、すぐに体温が奪われ寒くなってしまう体質なのでこまめにエネルギーチャージをして自分で体温を上げられるように心がけています。温かい飲み物を水筒に入れていったり、夏でもホッカイロをザックに忍ばせています。防寒着も多めに持ち歩いています。人それぞれ体の癖があるので自分に合った備えをしましょう。
登山の基本的な服装とは
登山ではレイヤリング(重ね着)が基本です。標高が100m上がるたびに0.6度気温が下がっていくので、登るにつれて気温は下がっていく登山では、脱ぎ着をしながら体温調整をしていきます。
歩いている時は暑くても休憩の時は寒かったりと平地とは違った体感温度の変化を感じやすいです。なので簡単に体温が調整しやすく、汗冷えを防ぐようにレイヤリングで都度、簡単に調整ができるようにします。
私は体温調整が苦手な体質なので、常に脱ぎ着を繰り返しながら登山をしています(笑)寒がりな人は特にレイヤリングを意識してみると快適な登山ができると思います。
上半身(レイヤリング)
先ほどお伝えしたようにレイヤリングとはわかりやすく言うと重ね着です。刻一刻と状況が変わる山では体温調節もこまめに気にかけなければなりません。着脱しやすいようにレイヤリング(重ね着)をマスターして快適に山を登りましょう。
まずはレイヤリングの基本となるベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤーをご紹介していきます!
難しく考えすぎず、まずは手に取りやすい物から揃えていきましょう。何度も言いますが全てが揃っていなくては登山をしてはいけないというルールはありません。自分の揃えられる装備で行ける山を選択してみましょう。まずは山に行ってみて自分にとって必要な物を肌で感じることも良い経験になると思います。
・ベースレイヤー
ベースレイヤーとは肌に最も近く汗を吸い上げて肌をドライな状態に保つものです。なので『吸水速乾』がとても大切になってきます。綿100%の服は洗濯をした後は乾きにくいですが、ポリエステル100%の服はあっという間に乾きますよね。このように乾きやすさひとつをとっても、使っている素材で変わってきますので肌に直接触れるベースレイヤーの選択はとっても大切です。
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ドライレイヤーとは
ベースレイヤーの下に着る肌着のことです。アミアミだったり小さい穴がたくさん空いたものなどが多く速乾性や通気性に非常に優れていて、汗冷えやベタつきを軽減してくれるアイテムです。絶対に着なくてはいけないはけではないですが、やはり着用すると快適に登山ができます。
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ベースレイヤーの素材はポリエステルなどがオススメ化学素材です。綿は汗をよく吸いますが乾くまでに時間がかかり体温を奪われやすいです。ちょっとお値段はお高めになりますが冬など涼しい季節には保温性が高いメリノウールもオススメです。メリノウールは臭いがつきにくいと言われています。これは魅力ですよね!
・ミドルレイヤー
ミドルレイヤーとはベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着用する保温が主な役割の中間着です。ベースレイヤーから汗を吸い上げ汗冷えのリスクを軽減したり、冷たい風などを肌で感じにくくするための保温などの役割があります。季節によってシャツやフリースなどを使い分けましょう。
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Patagoniaの『R1エア』は私も愛用しています。通気性・ストレッチ性・保温性・肌ざわり・軽さ全て申し分なしです。夏の暑い時期以外は常にザックに入れています。リサイクル・ポリエステル100%素材で運動中も快適に着用できています。夏の暑い時期はシャツなどを着用します。
・アウターレイヤー
アウターレイヤーとは雨・風・雪などから体を守る役割があります。レインウェアやハードシェルがそれにあたります。レインウェアは雨が降った時に着るものと思われがちですが、防寒対策や防風対策でも着用します。
風速1mで体感気温は約1度下がると言われています。そして標高が100m上がると0.6度気温が下がります。山頂に近づけば近づくほど風が吹いた時の体感気温は下がっていくことが想像できますよね。
冷たい風を浴び続ければ体温は低下し、低体温症のリスクが非常に上がります。そういった場面でもレインウェアは大活躍します。上下で揃えておきましょう。
レインウェアは嵩張らず軽いコンパクトに収納できるものを選ぶと持ち運びしやすいです。mont-bellのストームクルーザーは防水性・透湿性は申し分なく軽量で、とても生地がしなやかで着心地がとってもよいです。ウインドブレーカーとしても活躍すること間違いなしです。
パンツ(タイツ)
パンツは自分にあったスタイルを選んで問題ありません。ロングパンツを選ぶもよし、ショートパンツを選んでもよいです。肌が露出しないほうが怪我や虫さされなどのリスクを軽減することができます。日焼け防止にもなりますね。生地の厚さなども違ってきますので、季節や自分の体質に合わせたものを選びましょう。
ストレッチ素材のものは大きく足を上げた時など動きの邪魔にならず快適に登山がてきます。タイツはパフォーマンスを高めてくれたり浮腫み防止になったりするサポートタイツやコンプレッションタイツを選ぶと疲労軽減になるかもしれません。
サポートタイツとは
筋肉や関節などの動きをサポートしてくれるものです。下山時は膝に負担がかかりやすいのでサポートタイツで運動のパフォーマンスを上げることで下山時の負担も軽減されますので、筋力や膝が不安な方はぜひ着用してみてください。怪我の防止にもとても有効です。
コンプレッションタイツとは
わかりやすくお伝えするとすれば着圧タイツです。圧力をかけて血流をよくして冷えや浮腫みを防止し、疲れにくくする効果があります。足が浮腫みやすい方はぜひ着用をおすすめします。足が浮腫みやすく疲れが残りやすいので着用しています。
登山はこれを着用しないといけない。という決まりはないので自分の体質や季節、登る山の気温や気候を確認しながら決めましょう。山に登ってみると色々のファッションの方々がいるので参考にしてみたりするのも良いかもしれないです。登山服といえど皆さんおしゃれを楽しんでいますよ♪
登山靴
登山靴とは山登りのために作られた靴です。岩や土や木道のような整備されていない道を歩きやすいように設計されています。滑りにくくソールも厚くなっていて足の裏への衝撃も軽減されます。またミドルカットやハイカットのものが多く足首をサポートしてくれるので捻挫などのリスクも軽減できます。
普段のスニーカーで山を登ってはいけないルールはありませんが、自分を支えているのものは足。その足を守り支えてくれるものが登山靴となります。なので自分の足に合った登山靴を使用することを強くオススメします。
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私は足首の力が弱く登山靴の足首のサポートにいつも助けられています。特に下山時は疲れがたまっているので、自分の足首の力だけで体を支えられずよろけてしまう事があります。そんな時に登山靴が足首を支えてくれ捻挫を避けられた。ということが多々ありました。自分の体力や計画に応じて靴を選んでみると良いかなと思います♪私は長時間歩くときはハイカットを選んで履いていきます。
その他
ここからはあると忘れられがちな小物を紹介していきます。
靴下
普段履いている靴下と違い、やはり登山用靴下というだけあってとても機能的です。
靴擦れを防ぎ長時間歩けるようにクッション性があり、蒸れにくいような素材や編み方をしているものがたくさんあります。靴下の長さも種類がありますが、ミドルカットやハイカットの登山靴を履くときは靴よりも長い靴下を選びましょう。靴擦れのリスクを減らせます。
帽子
帽子はとにかく通気性が良く、乾きやすい素材を選ぶことをオススメします。登山中はたくさんの汗をかき帽子の中に熱が籠ります。帽子の中に熱がこもると熱中症のリスクもあがりますし暑い!(笑)なので少しでも快適に登山を楽しめるように乾きやすいものを選んでください。
形は好きなものを選んでもらって大丈夫ですが、キャップ型よりハット型のほうが首や耳の日焼け防止にもなります。
ベースボールキャップのような素材の帽子をかぶって登山をしたときに、とっても頭が暑く帽子も濡れたままで後悔したことがあります。頭がずっと熱をもって暑いのは非常に不快なので、できればそんなことにならないように、皆さんは真似しないでください(笑)
グローブ
グローブは寒いときに着用するもの。と思われがちですがそんなことはありません。手を守ってくれる大切なアイテムです。岩場が多い場所などはもちろん、ネイルをしている方などは爪を守ってあげられます。鎖場などで鎖を持つと手が鉄棒の臭いになりますが防げます(笑)岩を掴むときも素手の感覚がないと嫌だという方もいるので絶対必要!というわけではないですが、初心者の方は手を守るためにもザックに忍ばせておくと安心できますよ♪
ネイルや爪が長かったりすると、岩などにひっかけて爪が割れてしまったりネイルがかけてしまったりすることがあります。私も経験者です(笑)私は夏は歩くてグローブはほぼしないですが、岩場など手をよく使う場所では装着することが多いです。
さいごに
代用品などを活用しながら登山を楽しもう
色々とご紹介してきましたが、登山用品は決して安くはないですよね。それだけの機能が詰まっているので仕方ないのですが、なかなか一度に揃えるのは難しいと思います。もちろん揃えられるのであれば一気に揃えて山へ向かいましょう(笑)
全部一度には揃えられない!!という方は代用品を探してみましょう。私は登山靴とレインウェアだけは最初に揃えましたが他の物はUNIQLOやワークマンで似たようなものを購入して着用していました。そして実際登山をしてみて、自分にとってこれは機能のいいものがあったほうがいい。というように優先順位をつけて揃えていきました。
まずは代用品で行けそうな山で登山を楽しんでみましょう。頭で考えているより実際に自分で経験したことのほうが有益な情報となります。最初から完璧な人はいません。まずは楽しむ気持ちを持って無理のない山へ旅立ちましょう。
低山などであれば登山時間も短いですし天気の変化も平地に似ているので、代用品などを揃えて挑戦してみましょう。もちろん低山だから大丈夫!ということではないですが、まずは経験をすることも大切だと思います。リスクを抑えて経験値を上げていくには里山(低山)などから挑戦していくと良いと思います♪
↓あわせて持ち物チャックはこちらの記事を参考にしてみてください。